孝 広.
ラズパイの天体機器ポータブル制御システムの入門機です。ラズパイを使ったものは、ほかにも何種類もありますが、LInuxの専門の知識が必要なものが多くとっつきにくいものばかりです。asiair proはかなり簡単な入門機なのではないでしょうか。
とりあえず、なんの知識もいらないで電源が入り、プラグアンドプレイで指定のカメラが認識されます。
入門機とは言えど、使いこなすにはしっかりとした知識が必要です。
マニュアルをざっと読んでなんとかなる代物ではないです。ファームウェアがアップデートされ便利な機能が足されていくのですが、詳細は日本語のネット情報だけでは不十分です。海外のフォーラムなどを調べるのは必須だと考えてください。
実際に使ってみて感じたことは、このシステムは、最初に壁があります。フォーカスです。フォーカシングする際にダイレクトにリアルタイムに合わせにくく、時間がかかってしまいます。大袈裟に言うと、眼視でのフォーカシングの10倍くらい時間がかかります。電動フォーカサーのオートフォーカス機能を使えばある程度は解決できるのかもしれません。
メインとガイドのフォーカスが合えば、あとは簡単です。
極軸合わせも極軸望遠鏡であわせるより正確です。plate solvingは初期設定でしっかりと焦点距離を入力して、あまり離れてない天体なら問題なくいくそうです。私の環境ではいまのところ失敗しています。
すごい便利に感じたのは、ネットを通じて今夜みんなが見ている人気のある天体を選んで自動導入できることです。
パソコンではなく、ラズパイをつかった天体観測は、これからの主流になると思いますので、とりあえず入門機のasiairで感覚を掴んでおくことに必要性を感じます。
慣れたらラズパイキットを組み立ててstella mateやastroberryなどを組み込んで、他社のcmosカメラや機器制御してステップアップしていけば良いと思います。